本記事の内容
- ポプラ社の『おつきみおばけ』のあらすじ
- ポプラ社の『おつきみおばけ』の感想
- ポプラ社の『おつきみおばけ』を読み聞かせしたときの反応
- ポプラ社の『おつきみおばけ』はどんな子におすすめ?
秋が近づいてくると読みたくなる絵本『おつきみおばけ』
日本の美しい行事の一つである十五夜がテーマとなった絵本です。
今日はこの絵本について解説していきます。
2歳児に『おつきみおばけ』を読み聞かせしてみた
紹介する絵本は『おつきみおばけ』です。
あらすじ
ポプラ社『おつきみおばけ』はこんなあらすじです。
意外にこわくない”おばけちゃん"
おつきみの夜。
お母さんとはぐれてしまった小さなうさぎちゃん。
それをおばけちゃんは泣いているうさぎちゃんを慰めようと
一緒におつきみの準備をしようと誘います。
それでも泣き止まないうさぎちゃんを見て
おつきみのおだんごに化けることにしました。
するとうさぎちゃんに「パクっ」とかじられてしまうのでした・・。
感想
ポプラ社『おつきみおばけ』はこんな感想です。
いつものおばけちゃんじゃない
かの有名な「ねないこだれだ」のおばけは、
夜眠らないとおばけの世界へ連れて行かれてしまうお話でした。
だけど、今回の「おつきみおばけ」のおばけちゃんは、
ちょっとキャラが違います。
なんだかすごく、フレンドリーなのです。
うさぎちゃんがお母さんとはぐれて泣いているところを 脅かそうとするでもなく、
「おやっ、だれか泣いているな?」と心配し
「なくのはおよし、うさぎちゃん。僕が遊んであげるから」と、慰めます。
怖い象徴である"おばけ"という以外は、この子はとても優しいくて良い子 というのが率直な感想です。
おゆいちご
調べてみると、せな けいこさん作「いやだいやだ」「ねないこだれだ」は1969年に福音館書店から、「おつきみおばけは」2015年にポプラ社で発売されています。
出版された年も違うので作風が違ってもおかしくはありませんが、
「ねないこだれだ」や「きれいなはこ」に比べると
おばけちゃんのパンチ力は確実に弱くなっている気がします。
ちょっと親切な"おばけちゃん”
泣き止まないうさぎちゃんに
お月見のおさんぼうやすすきを飾って見せてあげるおばけちゃん。
必死に慰める姿はとても好感が持てます。
のんきなうさぎの親子
そしておさんぼうにのせるお団子がなかったので
おばけちゃんが化けて、うさぎちゃんに見せてあげました。
するとうさぎちゃんは思わずパクリ。と お団子に化けたおばけちゃんを食べようとします。
痛がるおばけちゃん。もう踏んだり蹴ったりでかわいそうです。
そんなことをしているとお母さんがお団子を持ってきて帰ってきます。
「あらぁーごめんなさいね」と、これまたのんきそうなお母さんが現れました。
そしてみんなでお月見を楽しむ、というおはなし。
おゆいちご
他サイトのレビューを見る
ポプラ社『おつきみおばけ』は様々なサイトでレビューをみることができます。
子供の反応
この絵本は図書館で借りてきたので約4週間という短い期間の中で読み聞かせを行いました。
2歳の息子に読み聞かせをした結果
ちょうど9月のお月見の時期に読むことができたので、窓を眺めながら絵本の読み聞かせをすることが出来ました。
ですが息子は「ねないこだれだ」や「きれいなはこ」で、このおばけちゃんは怖いものとして認識しているため「おつきみおばけ」に関してはあまり読むことに乗り気ではないようで
すぐに
「お、し、まいっ!」 と絵本を閉じようとしてきます。
おゆいちご
なのでこの絵本の読み聞かせは我が家はあまりうまくいきませんでしたが「お月見」という行事を説明することができてよかったです。
おすすめ
この絵本をおすすめしたい年齢や、是非こんな子に読んでほしいところをお伝えします。
おすすめの年齢
2歳以降の子におすすめしたいです。
この絵本の特徴
この絵本の特徴は
- おばけちゃんの優しさがしみる
- お月見という日本の風習を知ることができる
- 「ねないこだれだ」「きれいなはこ」を読んだ子はおばけちゃん=怖いと認識していることがある
が挙げられます。
こんな子におすすめ
中でもこんな子のお勧めしたいです。
- 1歳以上の子
- 秋に贈るプレゼントとして
きちんとストーリーがあり、ちょっと長めなので、言葉を理解し始めた1歳以降の子におすすめしたいです。
そして季節を感じる一冊となっているので、秋に読むと日本の美しい風習の話と絡めることができて良いと感じました。
作品情報
- 作品名 おつきみおばけ
- 作者 せな けいこ
- 発行出版社名 ポプラ社
- 初版 2015年8月